2008年11月24日

日本の医療は大丈夫なのかな?@

 ◇日本は、医師が診る患者の数が圧倒的に多い!
 
家 最近も、千葉県の銚子市立病院が閉鎖されて、公務員である医師や

  看護師が解雇された、というニュースがありました。

これが全国に波及するという話もあります。医師が不足しているというし、

日本の医療って、大丈夫なんですか?





医師1人が診察する患者の数が、日本は他の欧米諸国と比べて、圧倒的に

多いんです。 アメリカ、フランスの4倍です。

一方、患者が負担する医療費は圧倒的に安い。


家 なんでこんなにちがうんですか?


これはどういうことかというと、日本は、「医師の数が少ない」 とよく

言われるけれど、そんなことはありません。


「診察料が安いため、ちょっとした病気でも病院に行くから、医師が不足

しているように見える」 というだけのことなんです。


家 Q・そういうことですか。


なぜこうなっているかという、根本原因を見ないといけません。


根本原因を見ていくと、「病院・医師側」 と 「患者側」 にそれぞれ

問題があります。


家 「病院・医師」 の根本問題って?


大きな原因が2つあります。


1つは、「研修医制度」 です。

数年前までは、「インターン」 といって、大学を大学を卒業した医師の

卵たちは、自分の出た大学の付属病院で研修ができたんです。

それで大学病院は、医師を確保できた。


ところが、この制度をやめて、「自分の卒業した大学以外の病院で研修しな

ければならない」 と変更されたんです。

それで、大学病院が医師不足になってしまいました。


そこで、地方の公立病院に派遣していた医師たちを呼び戻して、自分の

大学病院の医師不足を補おうとしました。


その結果、銚子市立病院のように、地方の公立病院が医師不足になって

しまったわけです。

 
  ◇病院に 「経営のプロ」 を入れないとね。

家 じゃあ、研修医制度を直さないと。 


もう1つ、さらに大きな問題があります。

それは、「コスト高」 です。


いま、全国に公立病院が970くらいあるんですが、そのうち「税金を投入

してもなおかつ赤字」 という病院が75%もあります。


全国の公立病院の75%は、「いつつぶれても、おかしくない」 という

ことです。

赤字を垂れ流していると、当然、医師の給料も払えなくなるから、

医師不足になるのは当然なんです。


この75%の公立病院が出している赤字は、年間2千億円。

累計で2兆円の赤字です。



家 2兆円?とんでもない数字ですね。


もともと公立病院というのは公務員ですから、「コスト意識」 が薄い。


たとえば、病院では、1つのベッドあたりで年間50万円の補助金を

もらえるんです。

それで、ベッドが空いても、減らそうとしない。


本当はもっとベッドを減らせば、看護師の数も減らせて、黒字にできるのに

50万円の補助金ほしさに、ベッドを減らそうとしない。


<家 なんだか、本末転倒ですね。


なぜこんなことになっているのかというと、

「経営感覚がない」 からです。


日本の法律では、「日本のトップは医師でなければならない」 
                    (医療法第10条、第46条)
と規定されています。


しかし、「いい医師は、いい経営者」 という保証はどこにもありませんね

ここが大きな問題点です。


家 病院の経営者は、医師でないといけないんですか?おかしな話ですね。


それで赤字を赤字を垂れ流しているわけなんですから。


さすがに政府も問題視して、数年前から、「病院も株式会社にしてはどうか

」という案を出していたんです。


公立病院はコスト感覚がないから、経営のプロを入れて、病院経営を

まかせればいいんです。

それに、「株式会社」 にすれば、株主が出資してくれるわけだから、

病院の高い器械を買い替えたりできるし、最先端医療の機器を買えます。



家 いいことずくめですね。


ところが、厚生労働省が反発して、「株式会社化」は、断念してしまった。


家 なんで厚生労働省は反発するの?


医師会が反対するからでしょう。

医師会としては、自分たち医師が、病院経営者だという既得権益を守りたい

わけです。

医師会の意向を厚生労働省は無視できないんだと思います。

        


posted by 富力 at 15:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 医療問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。