2009年11月30日

聴くことは冷たい社会に必要なこと


  ◇聴くことと解決することを分ける


以前、みのもんたが視聴者の相談にのる番組がありましたが、

あのような助言や説教は、カウンセリングとはもっとも遠い世界です。






大切なポイントは、

@黙って聴く、 Aくり返して聴く、 B気持ちを汲んで聴く、

という3点です。



まず、「黙って聴く」 のが基本。

相手の目を優しく見て、大きくうなずいて聴くだけで、相手はものすごく

受け入れてもらっているという感覚になります。


よく、「さあ、言ってみろ」 と言わんばかりに腕組みをして、目をつぶっ

て聴こうとする男性がいますが、あれはよくないです。



「くり返して聴く」 は、話を聴きながら、相手が一番わかってほしそうな

ところを、「あなたは、○○と感じたんですね」 などと、

簡単に整理して繰り返してあげる。 そうすると相手は、理解してもらえた

という実感がもてます。



「気持ちを汲んで聴く」 は、繰り返しに近いものですが、

「○○というところがつらかったんですね」 と、

相手の話から、「つらさ」 「さみしさ」 「悲しみ」 という感情をくみ

とってあげる。

それだけでも、悩んでいる人は救われた気持ちになります。



悩みや不満を持っている人の話を聴くと、「解決してあげなくては」 と

思いがちですが、そうすると、相手の話を聴く以上にしゃべってしまいます


聴くことと、解決することを分けて考えなければ、人の話は聴けなくなり

ます。



よくあるのが、奥さんが悩みのグチをもらすと、ご主人がたたみかけるよう

に、「こう考えればいいんだ」 「こういうやり方をしなさい」 と言う

ケース。


黙って聴いていた奥さんが最後に一言、「あなたはいつも正論をいうわね」

って。


これはほめ言葉じゃないですよ。

奥さんがほんとうに聴いてほしいのは、心の叫びなんです。


「アドバイスしてやった」 という満足感よりも、無力感を感じるぐらい

の方が聴けているものなんです。


  ◇「聴く」 のに大事なのは、テクニックではない


聴くということに特別なテクニックは必要ありません。


理論やテクニックも大切でしょうが、「相手を理解しよう」 「悩みを受け

止めてあげよう」 などと、何のために人の話を聴くのかということを理解

していないと、上滑りになってしまいます。


研修などを受けてきた上司が、会社にもどって実践しても、ハートの部分が

ないと、部下は、「はいはい、勉強してきたんですね」 と、

逆に反発心を覚えるだけ。


本当に大切なのは、理論でもテクニックでもなく、何のために話を聴くのか

というマインドの部分なんです。



カウンセリングもコーチングも一度も学んだことがなくても、上手に人の

話を聴ける人がいます。


そういう人は、聴くという行為がどれだけ大切で、愛情深いことなのかと

いうことを感覚的に知っている人です。


聴くという行為は、共感しようとすることに価値があるんです。

それが、人の気持ちを救うし、もっとも、相手の力になる。

聴くということは、それ自体が愛情なんです。



家族や職場、友人など身近な人が何か悩んでいる様子であれば、5分でも

10分でもいいから、話を聴いてみませんか?


それだけで相手は癒されます。





posted by 富力 at 13:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 聴く技術で、人生好転 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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