2009年07月29日

マスメディアの 「日本経済破綻論」 はウソ

マスメディアは、車や家電などの輸出製造業がだめになってきたので、

もう日本はやっていけないのではないか、と悲観しています。


しかし、現在の世界で最も失業率が低いのは日本だけなんです。





中国など、昨年の下半期だけで3500万人が失業し、アメリカも特定条件

で外した人をカウントすれば、失業率は15%にのぼります。


マクロな視点で見たとき、日本の失業問題は相対的に大したことでは

ありません。(失業者の方には、もちろん同情します)


マスメディアが広めている 「日本は輸出依存国」 ということだって、

ウソです。



たいてい 「日本は破綻する」 という結論が先にあって、それに見合う

データの一側面を無理やり持ってきているだけなんです。



実際、日本のGDPにおける輸出依存度は、15.5%で、英米露中など

主要7カ国の中でも2番目に低いんです。


日本は、アメリカに次いで世界で、2番目に大きい内需を持つ経済大国

なんです。


高度成長期を支えてきたのはじつは、輸出ではなく、インフラ投資と

個人消費の伸びです。



輸出の対GDP比が最も高かったのは2007年、つい2年前のことです。

 
たとえば、国家の経営を分析する時に3つのタイプに分けて考えることが

できるそうです。


@対外債務を増やして、個人消費で成長する国。

 借金して、モノを買っている国。 これは、アイスランドや、アメリカ、

 イギリスなどです。


A貿易収支を黒字化しつつ、為替レートを動かさないで成長する国。

 海外から資金を流入させつつ、ものも海外に売っている輸出立国です。

 これは、中国や韓国、中東です。


B貿易黒字を出しつつ、資本を輸出して、対外債権を膨らませている国。

 お金を貸しつつ、モノを売っている国。 日本とドイツです。



最もバランスがいいのは、3番目。

1番も、2番も、サブプライム問題がはじけて大きな被害を受けました。


日本は内需中心で、経営収支の黒字を保つレベルに貿易赤字を抑えておけば

対外債権は増えていくので、全体で見ればプラスになります。


そのプラスを個人消費や技術投資に使って付加価値を高めていけばいい。

もともと内需の大きい日本は、内需を高めていけばいいんですよね。


よくマスコミは、「日本の借金は900兆円。 国民1人あたりは・・・」

と騒ぎますが、

政府は、国債を発行して国民からお金を借りているのだから、これは政府の

負債で、国民の負債ではありません。

貸している国民から言えば 「資産」 です。



たしかに政府の借金は巨額ですが、負債だけではなく700兆円もの資産を

持っているんです。


金融資産だけを見ても、総額490兆円です(2008年第3四半期)

これだけ大きな資産を持つ政府は世界でも日本だけです。


本当に問題なのは、日本が輸出依存だとか、円高は怖いという誤った、

「破綻論」 が広がり、日本人の個人消費が縮小してしまうことなんです。



そもそも日本経済が実力を発揮すればするほど、円高になるのは、あたりま

えの話だし、これからの日本は、1ドル70円台の円高を前提にした経済

システムを考えていくべきです。


日本人には、個人消費を中心とした内需の拡大で、世界的に縮小している

需要を引き受けるだけの力があります。


逆に言えば、日本人が萎縮すれば、世界的には、需要の引き受け手が存在

しなくなるということ。


日本人が世界経済のカギを握っているんですね。













posted by 富力 at 13:09| Comment(0) | TrackBack(0) | なるほど経済ナビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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